こんにちは、仕事のスピードに苦労していたジュンです!
普通に働いているはずなのに「仕事が遅い」と言われた経験はありませんか?
その事実に気づいたとき、自分の力のなさをショックに感じるのではないでしょうか。
ただ、原因や改善のためにどうしたらよいのか、わからないケースも多いと思います。
そこでこの記事では、仕事のスピードアップを努力した私が、仕事が遅いと言われる人の原因や、その改善策をご紹介しましょう。
この記事を通じて、今後自分が会社でどのように変わればよいかがわかるはずです。
そして、改善策を続けることで、周りからの評価も変わるようになるでしょう。
仕事が遅いと言われる10の原因
仕事が遅いと言われる原因としては、
- スピード(効率化)を意識していない
- スケジュール管理が苦手
- 相手の気持ちを気にかけない
- 仕事をマルチタスクで行う
- 資料を完璧に作ろうとする
- 自分ですべてをやろうとする
- 仕事への興味がない
- 周りに質問ができない
- 考えてばかりで動かない
- ムダな会話が多い
の10個が挙げられます。
詳しく見ていきましょう。
1. スピード(効率化)を意識していない
まず、仕事が遅いと言われる人は、仕事のスピード(効率化)を意識しないケースが多いです。
「どうすれば今よりも効率的に作業できるだろう」という試行錯誤の意識が及びにくいです。
仕事に納期がある場合は、もちろんその納期を目指します。
ただ、納期がはっきりしていない場合は、とくに効率化を意識することがありません。
自分のペースのみで仕事をするため、どうしても周りからのんびりした印象を与えやすいです。
また、仕事が遅い人は、”正確さ”を重視しているケースが多いです。
もちろん、仕事が正確に越したことはありません。
しかし、社会において仕事の正確さは、スピードとの両立ができて、はじめて評価されます。
それは、仕事が遅いと生産性が落ちるからです。
生産性が落ちると、会社の利益が減ります。つまり、仕事の遅さ=会社の損失につながるのです。
よって、会社は「仕事が正確でもスピードは遅い人」より、「仕事の正確さはそこそこで仕事のスピードが早い人」の方が好む傾向があるでしょう。
の結果、仕事が遅い人は、使えない人材というレッテルがどうしても貼られやすいです。
2. スケジュール管理が苦手
仕事が遅いと言われる人は、スケジュール管理ができていない傾向にあります。
スケジュール管理ができないと、ぼんやりと仕事をしがちです。
その結果、本来であれば定時に終わるはずの仕事を、残業でダラダラと消化する羽目になります。
一方、仕事が早い人は、前日もしくは朝のはじめに、当日のタイムスケジュールを自分なりに組み立てます。
そして、そのとおりに実行できるように心がけるケースが多いです。
たとえば、以下のように当日の予定を組み立てます。
時間 | 内容 |
---|---|
9~10時 | 仕事A |
10~13時 | 仕事Bの会議 |
13~14時 | 昼休憩 |
14~15時 | 仕事Cの打ち合わせ |
15~18時 | 仕事D |
18時 | 日報後、退社 |
もちろん、他の仕事との兼ね合いで、予定どおりに進まないこともあるでしょう。
しかし、スケジュールをあらかじめ頭に入れておけば、
「この打ち合わせはもっと短く済ませられるな」
という軌道修正のアイディアが浮かぶようになります。
しかし、仕事が遅い人は、頭にタイムスケジュールがありません。
よって、そういった軌道修正の引き出しを開けることができないのです。
3. 相手の気持ちを気にかけない
仕事が遅いと言われる人は、相手の気持ちを気にかけることが苦手な傾向にあります。
相手の気持ちとは、「仕事の向こうに相手がいる」という意識ですね。
たとえば、上司から仕事を頼まれたにもかかわらず、急ぎでもないやりかけの仕事を「途中で気持ち悪いから」という理由で優先させたとします。
そうすると、対応を待つ上司としては、いつまでも報告が来ない状況を焦れったく感じるでしょう。
その結果、上司からは「仕事が遅い人」というイメージをもたれやすいです。
また、メールの返信や電話の折り返しに関しても同じです。
メールや電話の存在に気づいて、対応を後回しにしたとしましょう。
そのメールや電話には、かならず相手がいます。
そして、すべての人がのんびり返事を待っているわけではありません。
つまり、連絡の相手から「なんか返事が遅いな…」と、よい印象をもたれないケースが出てくるのです。
このように、相手の気持ちを気にかけない状況に、マイナスはあれど、プラスはひとつもありません。
しかし、仕事が遅いと言われる人は、その事実に気がついていないことが多いのです。
4. 仕事をマルチタスクで行う
仕事が遅いと言われる人は、仕事をマルチタスクで行うケースが多いです。
マルチタスクとは、複数の仕事を同時進行で行うことです。
仕事をマルチタスクで行うと、複数の仕事を同時に処理する”できる人材”のようなイメージがもたれやすいです。
しかし、実際のところ、「マルチタスクは仕事の効率を下げる」という証明がされています。
あれもこれもと仕事をごちゃ混ぜにするため、ひとつの仕事への集中力がいつまでも高まりません。
また、注意力も乱れて、ささいなミスが起こりやすくなります。
仕事が早い人ほど、仕事をひとつずつ処理しようと取り組みます。
たとえば、時間の管理を行い、「何時~何時は、この仕事だけをこなす」と作業を自分で区切るのです。
こうすることで、他の仕事へ意識が邪魔されず、高い集中力で仕事ができるのです。
5. 資料を完璧に作ろうとする
仕事が遅いと言われる人ほど、スピードを犠牲にして、正確さを重視する傾向があります。
これは、会議やプレゼンなどの資料作りに関しても言えます。
- 資料がやたらと長い
- 資料が何を言いたいのかわからない
こういった資料は、上司や取引先からの印象がよろしくありません。
それは、相手のニーズに応えられていないからです。
上司や取引先が会議やプレゼンでもっとも知りたいことは何でしょうか。
それは、この提案を実行することのメリットです。たとえば、
- 売上がどのぐらい見込めるか
- 損失のリスクはどのぐらいあるか
といった簡潔な結論をまずは欲しがります。
そして、細い話はそれから…というケースも多いです。
しかし、仕事が遅い人は、「あれもこれも伝えよう」という完璧主義な部分が邪魔をして、
- 結論がぼやけた資料
- ムダに長い報告書
を作成しがちです。
その結果、「出来のわりに完成が遅い」という印象をもたれてしまいます。
また、相手からの質問に対応できるように、重要かどうかは気にせず、すべての情報を集めようとしがちです。
6. 自分ですべてをやろうとする
仕事が遅いと言われる人は、自分ですべてをやろうとしがちです。
自分の仕事に責任をもとうとする心がけは素晴らしいです。
しかし、自分ひとりでこなせる仕事量にも、限界はあります。
自分で仕事量の限界を設けずに何でも仕事を引き受けると、当然手は回らなくなります。
そのうち仕事の渋滞が起こるので、それを見た上司が「仕事の遅い人材」という印象をもつ可能性も出てくるでしょう。
一方、仕事が早い人は、仕事を自分ひとりで抱えようとしません。
仕事の向き不向きがわかっているので、適正に応じて周りへ仕事を振り、身軽さをキープします。
たとえば、「ここはサポートができるので、この部分はお願いできますか?」と役割を分担する交渉ができるのです。
その結果、自分に不向きな仕事はせずに済むので、効率よく仕事ができます。
一方で、案件自体には複数関わっているため、周りからは「仕事ができる人材」と認められやすいです。
したがって、仕事の限界量を超えないためには、自分の能力を正しく測る力が大切と言えるでしょう。
そういった自己認識の力が低い人ほど、仕事が遅いと言われる傾向があります。
7. 仕事への興味がない
仕事が遅いと言われる人は、仕事への興味が薄い傾向があります。
仕事への積極性がないと、与えられた仕事のみを、何も考えずにただこなすようになりやすいです。
仕事の効率化を気にすることもないので、周りからは「仕事が遅い人」と思われやすいです。
また、仕事に興味がないと、自分が受け持った仕事の位置づけも意識できません。
その結果、重要な仕事を後回しにしてしまうことも起こりえます。
8. 周りに質問ができない
仕事が遅いと言われる人は、わからないことがあっても、周りに質問ができない傾向があります。
たとえば、仕事に関して、不明点があったとしましょう。
誰かに質問をして解決ができれば、仕事は一気に進みます。
しかし、コミュニケーションが苦手な人は、問題の解決が遅れやすいです。
それは、普段からコミュニケーションが不足しているため、いざ疑問が生まれても、誰かに頼りづらいからです。
そして、周りに質問ができない人は、自分で何とか解決しようと、あの手この手を試みます。
その結果、問題が解決できなければ、その不完全な成果物が評価につながります。
また、仮に自分で解決できたとしても、大幅に時間をロスしてしまうのです。
一方、仕事が早い人は、わからないことがあると、すぐ周りへ聞くことができます。
日頃からコミュニケーションを欠かさないため、周りからしても抵抗がありません。
9. 考えてばかりで動かない
仕事が遅いと言われる人は、考えが長すぎて、一向に動き出せない傾向があります。
仕事は考えなしで動くより、頭の中である程度の全体像をイメージしてから動き出した方が、効率的に動きやすいのはたしかです。
一方で、やってみないとわからないことが多いのも事実ではないでしょうか。
トライアンドエラーというやつですね。
よくわからないまま、とりあえず行動に移した結果、思いがけない結果が生まれることはよくあります。
もし「イメージがうまくできないから」といつまでも行動をしなかったら、その結果は得られませんでした。
実際に、仕事が早い人は、ひとまず考えて答えが出そうになければ、すぐ仕事へ移る場合も多いです。
一方、自分が安心できるまで一向に動き出せない人は、周りから「仕事が遅い」と言われやすいです。
10. ムダな会話が多い
仕事中の行動を振り返るとどうでしょう。
「同僚との無駄話が多いな…」と思うことはありませんか?
仕事が遅いと言われる人は、単純にムダな会話が多いことがあります。
その無駄話で手が止まっている時間を仕事に回していたら、もっと作業が進んでいた可能性も考えられますよね。
その仕事の進み具合で、周りから「仕事が遅い」と思われるのはもったいない限りです。
一方、仕事が早い人も、ずっと黙々と仕事を続けているわけではありません。
仕事が早い人は、時間の使い方にメリハリを付けています。
そして、周りとのコミュニケーションは、集中の合間にリフレッシュを兼ねることが多いです。
仕事が遅いと起こるデメリット
仕事が遅いと思われると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
具体的には、
- 仕事のチャンスが回ってこない
- 仕事へのモチベーションが下がる
- イライラで社内の雰囲気が悪くなる
- 人間的に信頼されにくくなる
の4つが挙げられます。
詳しく見ていきましょう。
1. 仕事のチャンスが回ってこない
仕事が遅いと思われると、仕事のチャンスが来なくなります。
なぜなら、大事な仕事は失敗がより許されないからです。
仕事が遅い=「仕事自体ができない」とセットで連想されやすいです。
そのため、仕事を振る立場の上司としては、仕事が遅い人は何とも頼りがいが感じられません。
その結果、大事な仕事は、仕事が早い人や仕事ができる人ばかりに振られるようになります。
「大事な仕事はプレッシャーがすごいから、回ってこなくてラッキー」と思うこともあるでしょう。
しかし、同じ仕事ばかりでは、自身のスキルやキャリアアップにつながりません。
また、会社からの評価が低いままでは、給与の査定に響きます。
さらに、評価の低さは、そのまま戦力外通告につながるリスクもはらんでいます。
したがって、「仕事が遅い」という会社からの評価は、早めに正す必要があるでしょう。
そのためには、仕事を早くこなす方法を学ばなくてはいけません。
2. 仕事へのモチベーションが下がる
仕事が遅いと、仕事へのモチベーションが下がりやすいです。
というのも、仕事が遅いと、単純に残業が増えるからです。
最近では、残業に厳しい会社も増えています。
つまり、会社によっては、仕事を家へ持ち帰らなくてはいけません。
そして、家でも仕事を続けると、それだけプライベートの時間は減ります。
家族がいれば、家族との時間も切り詰めなくてはいけません。
その結果、リフレッシュはできずに、モチベーションだけがどんどん下がっていきます。
仕事へのモチベーションを保つには、仕事の環境を改善する必要があります。
よって、最低でも残業時間を減らさなくてはいけません。
そのためには、「仕事を終らせること」だけを目標とせずに、「いかに最短で効率よくできるか」を日々意識する必要があります。
もちろん、効率なんて求めているレベルではない残業時間のケースもあるでしょう(笑)
その場合は、一刻も早く職場を変えるべきでしょう。
激務のせいで体調を崩しても、会社は何も責任をとってくれません。
それどころか、駒が使えなくなったことに、内心で舌打ちをしていると思います。
3. イライラで社内の雰囲気が悪くなる
仕事が遅い=うまくいっていないと、気分は不安定になりやすいです。
それは、人間としてある程度自然な感情の流れなのはたしかです。
しかし、それを上手く周りに見せないのが、できる社会人というものでしょう。
また、そういったイライラの感情は、周りにすぐ気が付かれます。
そして、その空気が辺りを満たすことで、社内の雰囲気は最悪になりやすいです。
仕事を円滑に進めるためには、周りとのコミュニケーションは欠かせません。
しかし、イライラの感情を表に出して、社内の空気が悪くしていると、コミュニケーションに障害が生まれます。
その結果、周りとの関係がギクシャクし、さらに仕事が上手くいかない…という悪循環が起こりやすいです。
したがって、仕事が遅いと感じるときは、ゆっくりと深呼吸をすべきでしょう。
冷静さを取り戻すことが、最短ゴールのカギなのは間違いありません。
4. 人間的に信頼されにくくなる
仕事が遅い=仕事ができないのレッテルを張られると、そのまま人間性の不信感にもつながりやすいです。
「仕事の能力は、あくまで仕事上だけの話でしょ」と思われるかもしれません。
しかし、仕事ができない人は、そのまま性格的にもルーズなイメージを抱かれやすいのはたしかです。
そうすると、会社でのコミュニケーションにも支障をきたす可能性が出てきます。
たとえ、プライベートでの付き合いがなくても、よく思われるに越したことはありません。
仕事が遅いと言われることを改善する11の方法
それでは、仕事が遅いと言われることを改善するにはどのような方法をとればよいでしょうか。
具体的には、
- 細かくスケジュールを立てる
- 仕事の納期を意識する
- 8割の力で仕事を進める
- 仕事の進捗を報告する
- 全体像を把握して仕事する
- 仕事が早い人の側で仕事をする
- 仕事の工夫をする
- わからない部分は人に頼る
- 残業ありきで考えない
- タスク管理アプリを活用する
- ひとつずつ着実に終わらせる
の11個が挙げられます。
ひとつずつ見ていきましょう。
1. 細かくスケジュールを立てる
まず、仕事の遅さを改善するのに必要なのが、仕事のスケジュールを細かく組み立てることです。
というのも、仕事のスケジュールを小刻みに立てると、そのときのやるべきことが明確になります。
たとえば、朝出社をしたら、その日のTO DO(やること)リストを作ってみましょう。
そうすることで、「今日一日で終わらせるべき仕事がどれだけあるか」といった仕事の全体像が、しっかり頭の中にイメージできるようになります。
もし9時~18時まで働くのであれば、「この仕事は何時から何時まで」とある程度の時間配分をしていきます。
そして、実際そのとおりに作業を進めることで、時間をコントロールできた感覚が身につくでしょう。
なお、スケジュールの組み立ては、そこまでシビアに行う必要はありません。
それは、会社で働く以上、仕事の依頼や確認などがどうしても起こるからです。
したがって、30分ほど余裕をもっておくと、スケジュールどおりに仕事を進めやすくなります。
そして、スケジュールを立てることで何より大切なのが、「かならず予定どおりに仕事を終わらせる」という意気込みです。
一度自分で時間の配分を決めたら、意地でもその目標を達成するようにしましょう。
そうすることで、自分に今まで備わっていなかった仕事のスピード感が味わえるはずです。
そして、その体験は意識の変化にもつながるでしょう。
2. 仕事の納期を意識する
仕事の遅さを改善するには、仕事の納期を意識する必要があります。
それは、あらかじめ納期を決めないと、そこを目指して集中できないからです。
したがって、仕事を受け取る際に、「いつまで仕上げればよいか」を確認しましょう。
そして、期限から逆算してスケジュールを組んでいくのです。
そのようにすることで、全体のイメージがつかみやすくなるでしょう。
そして、上司から進捗状況を聞かれたときも、回答がスムーズにできます。
さらに、相手から「仕事が遅い」と思われないためには、指定の納期より早めに終わらせる方法もあります。
仕事が終わっても、その後に修正や追加が生じるケースがあります。
そのときでも、元々の納期どおりに終わらせられるように、納期前の完了を心がけるとよいでしょう。
3. 8割の力で仕事を進める
仕事が遅いと言われないためには、8割の力で仕事を進めることが大切です。
「100%正確にやらないと気が済まない」という人も多いと思います。
しかし、それで仕事のスピードを犠牲にしては意味がありません。
仕事はメリハリが大切です。
正確さがそこまで重視されない範囲の業務では、上手く力を抜くクセをつけましょう。
反対に、ミスが許されない範囲の業務は、時間をかけてじっくり処理を行います。
そのようにメリハリをつけることで、仕事の遅さが改善できるはずです。
気持ちにも余裕が出てくるので、さらにリラックスして仕事ができるようになるでしょう。
4. 仕事の進捗を報告する
仕事の遅さを改善したいのであれば、上司や同僚に仕事の進捗状況を逐一報告する手もあります。
一人で仕事を続けると、自分のスピードがよくわからなくなるケースが出てきます。
その際は、進捗状況をこまめに報告して、スピード感のすり合わせをしてみましょう。
そこで相手から「ちょっと遅い」と指摘を受けたら、スピードを早めれば問題ありません。
逆に「このスピード感で大丈夫」ということがわかれば、自信にもつながるでしょう。
5. 全体像を把握して仕事する
仕事の遅さを改善するには、請け負った仕事の全体像をある程度把握した方がよいでしょう。
仕事の全体像とは、「自分の行う業務が今後何に関わってくるのか」という利益までの流れです。
仕事の枠組み(表面)しか理解していないと、仕事全体の流れがイメージできません。
「自分の業務がどこから来て、どこへ行くのか」がわからないので、作業にムダが生まれやすいです。
また、仕事を進める上で、いろいろと疑問点が出てくることでしょう。
そのように、仕事の序盤でもたついていると、仕事が遅いイメージがつきやすいです。
一方、全体像のイメージがつかめていれば、
- 必要な作業
- ムダな作業
の区別がつくようになります。
その結果、ムダな質問も減るので、仕事を振った上司としても「この人はわかってそうだな」という印象を抱くようになります。
したがって、仕事を請け負う際は、全体像の把握に務めるべきでしょう。
また、仕事の全体像をイメージできると、自分が「会社の利益に貢献できている」という実感がわきやすくなります。
その実感は、仕事のモチベーションにもつながるので、大事なポイントと言えるでしょう。
もちろん、最初はわからなくても構いません。
それでも「木ではなく森を見る」イメージを続けることで、少しずつ全体像の把握に慣れてくるはずです。
しかし、何も考えずに言われたことだけをこなすと、いつまでも内容が理解できず、成長は見込めないでしょう。
よって、「言われたことだけをやる」という他人事のスタンスは今後やめるべきではないでしょうか。
その業務の意味を考えながら仕事をしてみてください。
6. 仕事が早い人の側で仕事をする
仕事が遅い人は、仕事が早い人を観察するとスピードアップの役に立ちやすいです。
仕事が遅い人は、自分以外のスピード感に触れた経験がないケースが多いです。
よって、仕事が早くて優秀な人の近くで仕事ができれば、”自分に足りないもの”がいくつも見つけられるでしょう。
たとえば、
- メモ(付箋)の仕方
- スケジュールの組み立て方
- 仕事の受け方
などが挙げられます。
優秀な人も、元から仕事が早かったわけではありません。
トライアンドエラーを繰り返して、今のスタイルを確立しているのです。
したがって、仕事が早い人のやり方を模倣すれば、最短でスピードアップが目指せます。
仕事ができる人が苦労して生み出したノウハウをすぐに得られるのであれば、利用しない手はありませんよね。
7. 仕事の工夫をする
自分が立てたスケジュールのとおりに仕事を終わらせたい場合、仕事の進め方を工夫することが大切です。
それは、自分の力だけに頼らなくても、工夫次第でムダな作業をどんどん減らせるからです。
よって、ただやみくもに「作業を急いでやる」のは得策ではありません。
「この作業、もうちょっと楽にできないかな」という効率化への意識をもつことで、仕事のスピードアップが目指せるでしょう。
たとえば、オフィスでの業務としては、
- キーボードのショートカットキーを活用する
- 大量の計算をEXCELの関数に任せる
- メール返信でよく使う文面はテンプレートに登録する
などが挙げられます。
ひとつひとつの工夫で、短縮できる時間は少しだけかもしれません。
また、新しいやり方は、設定や慣れるまでに時間がかかりやすいです。
よって、最初は今までのやり方の方が作業は早いかもしれません。
しかし、その積み重ねによって、最終的には大きな効率化が実現できていることでしょう。
8. わからない部分は人に頼る
仕事の遅さを改善するには、わからない部分を人に頼った方がよいでしょう。
それは、人には向き不向きや専門の領域があるからです。
「質問をすることで、周りに迷惑をかけたくない」と思われるかもしれません。
しかし、「どうしようどうしよう…」と質問をためらう間に時間が過ぎていくことは事実です。
周りに頼らなければ、仕事の効率化は簡単ではないでしょう。
質問の勇気も、仕事のひとつと考えてみましょう。
むしろ、相手の迷惑を考えるのであれば、「同じ質問を何度もしない」ことに気を遣った方が、相手の印象もよいです。
しっかりメモをとって、相手にお礼を言いましょう。
もちろん、何でもかんでも相手に聞くのはよくありません。
したがって、質問のラインをあらかじめ自分で設けておくべきです。
たとえば、「◯分間が自分で考えたり調べたりして、それでもわからなければ聞きに行こう」というラインですね。
自分の仕事に責任をもつのは大切なことです。
ただ、効率化を目指すのであれば、周りのサポートも利用できるようにしましょう。
そして、自分に後輩や部下ができたときに、その恩を返せば問題ありません。
9. 残業ありきで考えない
仕事が早い人は、こなす仕事を多い割に、残業時間が少ない傾向があります。
一方、仕事が遅い人は、いつまでも会社に残っていることが多いのではないでしょうか。
時間に対する意識が薄いので、どうしてもダラダラと仕事を進める傾向があります。
「仕事ができる人とは処理能力が違う」と思われるかもしれません。
しかし、仕事が早い人は、定時までの勤務で仕事を終わらせるイメージをもっている場合が多いです。
したがって、仕事の遅さを解決したいのであれば、何が何でも定時で終わらせる意識をもった方がよいでしょう。
なので、1日のスケジュールを立てるときも、定時までに区切る必要があります。
そして、そのスケジュールをこなせるように全力で仕事を進めることが大切です。
その上で、どうしても残業をしそうになったら時間を調整しましょう。
10. タスク管理アプリを活用する
スケジュールのタスク管理が苦手な人は、タスクを管理してくれるアプリを活用してみましょう。
今は、無料でも便利なものが少なくありません。
たとえば、
- 何をするか
- 締切はいつか
を入力するだけで、締め切り順に表示してくれる機能がついています。
仕事が入ってくるたびに、内容と締め切りを入れるとどうなるでしょう。
そのアプリが、仕事の順番を指示してくれるようになるのです。
したがって、「何から手を付ければ…」と着手の順番に戸惑いやすい人は、この管理アプリがおすすめできるでしょう。
11. ひとつずつ着実に終わらせる
仕事が遅い人は、「あれをちょっとやって、これもちょっとやって…」とマルチタスクの状態であることが多いです。
このクセを改善するだけでも、仕事のスピードアップが目指せるでしょう。
マルチタスクの状態で仕事をすると、深く集中ができません。
他の業務に意識が行くことで、気が散りやすくなるのです。
その結果、仕事のスピードが上がりづらくなります。
また、集中しきれないと、細かいミスも目立つようになります。
また、どの仕事もやりかけの状態では、周りに仕事を振るときの苦労も絶えません。
途中までの説明が追加で必要になるので、引き継ぎの時間も多くかかるでしょう。
仕事をもらった相手も、要領悪く仕事をはじめなくてはいけません。
マルチタスクをやめるには、時間を区切って、その間はひとつの作業だけに集中すべきでしょう。
その間、かかってきた電話の対応は仕方ありませんが、メール着信の確認もやめた方がよいです。
そうすることで集中力がキープできるようになり、仕事の進みが早くなります。
また、ミスも少なくなるはずです。
まとめ
以上、仕事が遅いと言われる人の10の原因と11の改善策をご紹介しました。
おさらいすると、仕事が遅いと言われる原因には、
- スピード(効率化)を意識していない
- スケジュール管理が苦手
- 相手の気持ちを気にかけない
- 仕事をマルチタスクで行う
- 資料を完璧に作ろうとする
- 自分ですべてをやろうとする
- 仕事への興味がない
- 周りに質問ができない
- 考えてばかりで動かない
- ムダな会話が多い
という傾向があるとご紹介しました。
そして、仕事が遅いと起こるデメリットとしては、
- 仕事のチャンスが回ってこない
- 仕事へのモチベーションが下がる
- イライラで社内の雰囲気が悪くなる
- 人間的に信頼されにくくなる
の4つが挙げられます。
最後に、仕事の遅さを改善するためには、
- 細かくスケジュールを立てる
- 仕事の納期を意識する
- 8割の力で仕事を進める
- 仕事の進捗を報告する
- 全体像を把握して仕事する
- 仕事が早い人の側で仕事をする
- 仕事の工夫をする
- わからない部分は人に頼る
- 残業ありきで考えない
- タスク管理アプリを活用する
- ひとつずつ着実に終わらせる
の11個が大切とご紹介しましたね。
この記事を読んだことで、今後自分が会社でどのように変わればよいかのイメージができたのではないでしょうか。
周りからの評価が変わるように、まずは明日1日のスケジュールを立てるところからはじめてみましょう!
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